2008年03月16日
ひどい、話!
昨日、個別コンサルに行ってきました!
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先日、当社にご相談に見えた方がおり、その相談内容は、概ね、某ハウスメーカーから自宅が危ないので建て替えたほうが良い、このままでは近隣に迷惑をかける可能性があるということで建築を迫られているという内容だった。
さすがに、こればかりは見てみなければ分からないので、昨日、現地に行ってコンサルした。
えっ、これ?
築20年までは行かない建物で、数寄屋造りの立派な建物である。
瓦は一文字瓦、下屋には通し丸太、和室には立派な床の間に回廊が施された、多分、当時、1坪100万円位は掛かっただろう住宅である。
「先日言ってた建物って、これですか?」と、まずは疑ってみたが間違いない。
「危ない」という部分は何処だろう、と考えていた所、内壁のひびと隣地境界のブロック塀なのだそうだが、きわめて乱暴な話である。殆ど構造に影響のないものである。
この建物、普通の建築物ではなく、大事にすれば、あと50年くらい持つかもしれない代物である。
一つ一つ、部材や内容、意味などを説明をしてきた訳だが、このハウスメーカーの言語で恐ろしいのが
「いま建て替えなければ、大変なことになる」を中心に
その他、いろいろな脅迫概念を植え込む言葉をいって契約を取ろうとしていたようなのだが、これでは、リホーム詐欺とかわらないのではないかと、ハウスメーカー社員のモラルも地に堕ちたものだと恐怖すら感じてしまった。
結局、この建物、大切にしましょう!という結末になって、帰ってきた。
これは、商売にはならないが、我々、コンサルタントとは、顧客の要望を満足させるのが仕事であるため、このように「建てるのはやめましょう」との結論も出してしまうことも多い。
問題は、この手の話のときに、まずは専門家に相談できるようにしておくべきである。
例えば、多くの詐欺事件の相談を受けるときに、「何で、詐欺にかかる前に相談に来なかったの?」という場面は意外に多い。
こんなことで騙されるかな?と思うことで、素人の人は騙されてしまうことが多い。特に不動産のことは、複雑な法律が絡むから注意が必要である。
今回のケースも、建て替える前に相談に来たから無駄な出費を抑えることができたわけで、建て替えてしまった後に相談に見えても、何ら手の打ちようがないのである。
私のクライアントでは、何があっても電話をしてくる。
やれ、田舎の植木屋が松を3万円で売りたいから買ってくれ、とか、いまならこの土地を造成すれば高く売れるとか、あなたのマンションを高く売って欲しいといってきているとか、いろいろな電話の相談を受けるが、殆どが嘘。
先にお金を払え、とは、まともな話であるわけがない。
ま、とにかく身近に信頼できる相談相手を持つことは、生涯費用の節約でもあるし、余分な手間や出費を控えることができますので、仮に相談相手がいない場合、まずは当社のコンサルタントを充分活用して頂きたい。
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この記事へのコメント
「水の街、熊本。」
このキャッチフレーズ、使えるんじゃないかと思います。また、明日、明後日と熊本に参ります。また、ぜひ、ご参加ください。
特に去年の漢字にもなった偽の問題
企業も個人も誠実に活動できていないのが多い現状です。
私にも何かできる事があればと考えさせられました。又、機会があればお話を伺わせてください。