2005年03月31日
倉橋隆行の不動産投資講座 第4号

私が、不動産投資らしきものを始めたのは、20歳のときのことです。
コンピュータ専門学校の夜学生時代からアルバイトの延長線上でそのまま起業し、少しまとまったお金ができたので、父親の生まれ故郷である那須の別荘地を、父と同じ様に100坪買ったのが最初でした。
当時、私自身は事務所にも使えるようなワンルームマンション(価格380万円)を買うことに決めていたのですが、父が「マンションより、これからは土地を持っていた方が良い」と強引に押しきられて、この土地を買うことになったのです。その時は不動産投資の知識など全くなかったので、不動産に投資したというより、ただ土地を買ったという感じでした。
将来は、余裕ができたら別荘でも建てて、のんびりと過ごせるなど、まったく非現実的な空想のもとでの投資でした。
しかし、その後、あのバブルが発生し、私が買おうと決めていたワンルームマンションはたちまち値上って2800万円近くになり、買ってしまった別荘地の方は20年以上経った今でも、値上がるどころか半額以下まで下がったままです。
それで、私は「もう、親のいうことは絶対聞くまい」と誓ったほど、がっかりしたことを記憶しています。
当時、日本には不動産投資について教えられるプロの不動産コンサルタントなど、存在しませんでした。
今はどうでしょう、書店に行けば、どの本にしたら良いか迷うほど不動産投資に関する本はいっぱい並んでいますし、また、不動産投資に関するセミナーもあちこちで開かれています。
残念ながら、不動産投資を解説する人は多くみかけても、実践に裏付けされている不動産投資のプロフッショナルといえる人は、ほんの数えるぐらいしかいませんが、少なくとも、それらの著書でも参考にすることはできます。
ただ、現状でも、単刀直入に言うと、わが国の不動産投資市場では、「売る人も素人、買う人も素人」です。
悪気はなくても、無知からくる損失をみんなが享受している状態です。
また、売る側と買わされる側、悪く言えば、騙す側と騙される側の図式も多く見受けられます。
当然、買う方が損をして失敗する人が多く出てくるわけです。
成功する人より失敗する人のほうが断然に多い。
こうしたことの積み重ねが、日本は不動産投資の後進国である所以となってしまうわけです。
話は変わりますが、日本人のサラリーマンの平均所得よりヨーロッパ人の平均所得はかなり低いです。
しかし、彼らの中には、プライベート用のボートや別荘をもったり、毎年一カ月以上のレジャー休暇をとったりして、優雅な生活しているプチブルジョアが少なくありません。
どうしてだと思いますか?
それは、勤労所得が少なくても不労所得がある、言い換えれば、親が残した資産や不動産による収入があるから、そんなに豊かな暮らしができるのです。
また親の住んでいた建物を大切に継承し、居住費が少なくて住むからなのです。
したがって、それだけ不動産投資が欧米人のライフスタイルに組みこまれているといえます。
私は、日本人も早くアメリカやヨーロッパの人たちと肩を並べるぐらい、不動産投資を身近なものにしていければといいなあ、と思っています。
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1. 副社長、ホリエモンに社長退任請求へ [ ブログログ〜話題のことがらについて!!!!!!!! ] 2005年04月01日 16:21
副社長の熊氏はホリエモンに対し、首の定時株主総会でホリエモンの社長退任の株主請求を検討していることが、明らかとなった。 この株主請求は発行株式の3%以上の保有者のみに与えられるが、熊はこれをクリア。請求の理由は「一連の出来事による企業ブランドの失墜」 しか.