2005年03月
2005年03月27日
「不動産トップ営業マン養成講座」
毎年恒例の「不動産トップ営業マン養成講座」を、平成17年4月19日(火)・2
0(水)の2日間で開催します。
※詳細はこちら
http://www.cfnets.co.jp/cfseminer/s_syousai/0419sinninsya.htm
本講座は、不動産取引の売買、賃貸、管理の基礎知識から、その基礎知識を活用し
て、どのように売上を上げてゆくか、また対顧客のニーズをどのように把握し、潜在
意識のなかにある本質的な欲求を探り出して営業に結びつけるか、などを具体的に2
日間かけて解説してゆきます。
本講座は「新入社員研修」から「営業従事者」、「幹部候補者」に至るまで、すべて
の不動産営業業務に従事する社員研修としてご活用ください。
ぜひ、皆さまのご参加をお待ちいたしております。
株式会社 シー.エフ.ネッツ セミナー事業部 岡本 理奈
〒234-0054 横浜市港南区港南台3−3−1 港南台214ビル512号
Call 045−832−7440 fax 045−832−7452
0(水)の2日間で開催します。
※詳細はこちら
http://www.cfnets.co.jp/cfseminer/s_syousai/0419sinninsya.htm
本講座は、不動産取引の売買、賃貸、管理の基礎知識から、その基礎知識を活用し
て、どのように売上を上げてゆくか、また対顧客のニーズをどのように把握し、潜在
意識のなかにある本質的な欲求を探り出して営業に結びつけるか、などを具体的に2
日間かけて解説してゆきます。
本講座は「新入社員研修」から「営業従事者」、「幹部候補者」に至るまで、すべて
の不動産営業業務に従事する社員研修としてご活用ください。
ぜひ、皆さまのご参加をお待ちいたしております。
株式会社 シー.エフ.ネッツ セミナー事業部 岡本 理奈
〒234-0054 横浜市港南区港南台3−3−1 港南台214ビル512号
Call 045−832−7440 fax 045−832−7452
2005年03月26日
不動産投資講座!
<はじめに>
アメリカやヨーロッパ諸国では、不動産投資は一番リスクの少ない資産形成の手段というが常識となっています。
ところが、日本では不動産投資で成功している人より失敗したという人のほうがはるかに多いのです。
そのうえ、1度失敗した人たちは「羹(あつもの)に懲りて膾(なます)を吹く」ことになり、経済大国ニッポンでありながら、不動産投資市場がなかなか育ってきません。
どうして、そんなに失敗する人がいるのでしょうか?
その答えは、明らかです。
スタート段階で間違っているからです。
最近では、不動産投資に関する書籍も多く発行されていますが、私の知っている限り、80%以上の著書には大きな誤りがあるように思います。
アメリカではハイスクールの段階で学ぶ基本的な金融の理論が日本人にはまったくと言って良いほど備わっておらず、そのため、不動産投資においても「安いから」「利回りが高いから」と投資理論を無視して、営業マンに勧められるままに手を出してやけどをするケースがほとんどなのです。
その反面、ここ数年前から、国の超低金利政策、雇用や年金、また老後に対する不安などを背景に、バブル期にも関心を示さなかったサラリーマンやOLなど一般庶民の間に「不動産投資をやってみたい」という動きが芽生えてきていることも確かです。
少しオーバーに言いますと、今は首都圏ではバブルの頃と変わらない不動産投資ブームとなっています。
私は、日本に成熟し、かつ活気ある不動産投資市場を確立させたいと願っている不動産コンサルタントの一人として、新規参入してくる人たちをやけどさせない、できれば不動産投資のビギナーすべてに成功の喜びを味わってもらいたい、これが専門家としての責務であり、社会的な責任であると自負しています。
ところで、不動産市場をみると、大都市圏と地方圏とで格差があるものの、ようやく地価をはじめ不動産価格は落ち着き、安定の兆しを見せ始めてきました。
また、日本経済全体を見通しても、GDP(国内総生産)等は上向き加減になってきています。
にもかかわらず、金融機関の貸出し金利は依然として低い水準で推移しています。
いわば、今は不動産投資を実践する人にとって、絶好のチャンスとなっています。
本ホームページ講座では、私が講師を務めたセミナー『アッと驚く不動産投資』の初級、中級および上級の3回に分けて行なわれた講座内容をまるごと分かり易くまとめました。
不動産投資をはじめようとする初心者はもとより、プロの領域まで不動産投資を学びたい人にも勉強しやすいようになっています。
いずれにしても、高度な投資テクニックを学ぶにこしたことはありませんが、本講座の初級講座で述べている不動産投資の基本的な考え方をマスターしておけば十分、不動産投資に失敗することはないと確信しています。
※本年のセミナーはこちらから
http://www.cfnets.co.jp/cfseminer/seminer_index.htm
アメリカやヨーロッパ諸国では、不動産投資は一番リスクの少ない資産形成の手段というが常識となっています。
ところが、日本では不動産投資で成功している人より失敗したという人のほうがはるかに多いのです。
そのうえ、1度失敗した人たちは「羹(あつもの)に懲りて膾(なます)を吹く」ことになり、経済大国ニッポンでありながら、不動産投資市場がなかなか育ってきません。
どうして、そんなに失敗する人がいるのでしょうか?
その答えは、明らかです。
スタート段階で間違っているからです。
最近では、不動産投資に関する書籍も多く発行されていますが、私の知っている限り、80%以上の著書には大きな誤りがあるように思います。
アメリカではハイスクールの段階で学ぶ基本的な金融の理論が日本人にはまったくと言って良いほど備わっておらず、そのため、不動産投資においても「安いから」「利回りが高いから」と投資理論を無視して、営業マンに勧められるままに手を出してやけどをするケースがほとんどなのです。
その反面、ここ数年前から、国の超低金利政策、雇用や年金、また老後に対する不安などを背景に、バブル期にも関心を示さなかったサラリーマンやOLなど一般庶民の間に「不動産投資をやってみたい」という動きが芽生えてきていることも確かです。
少しオーバーに言いますと、今は首都圏ではバブルの頃と変わらない不動産投資ブームとなっています。
私は、日本に成熟し、かつ活気ある不動産投資市場を確立させたいと願っている不動産コンサルタントの一人として、新規参入してくる人たちをやけどさせない、できれば不動産投資のビギナーすべてに成功の喜びを味わってもらいたい、これが専門家としての責務であり、社会的な責任であると自負しています。
ところで、不動産市場をみると、大都市圏と地方圏とで格差があるものの、ようやく地価をはじめ不動産価格は落ち着き、安定の兆しを見せ始めてきました。
また、日本経済全体を見通しても、GDP(国内総生産)等は上向き加減になってきています。
にもかかわらず、金融機関の貸出し金利は依然として低い水準で推移しています。
いわば、今は不動産投資を実践する人にとって、絶好のチャンスとなっています。
本ホームページ講座では、私が講師を務めたセミナー『アッと驚く不動産投資』の初級、中級および上級の3回に分けて行なわれた講座内容をまるごと分かり易くまとめました。
不動産投資をはじめようとする初心者はもとより、プロの領域まで不動産投資を学びたい人にも勉強しやすいようになっています。
いずれにしても、高度な投資テクニックを学ぶにこしたことはありませんが、本講座の初級講座で述べている不動産投資の基本的な考え方をマスターしておけば十分、不動産投資に失敗することはないと確信しています。
※本年のセミナーはこちらから
http://www.cfnets.co.jp/cfseminer/seminer_index.htm
2005年03月25日
これであなたも大家さん!

大家サンになりたい!「これであなたも大家さん」
梅雨明けの夕暮れ時。
昼間の陽射しの強さを物語るようにムンムンした熱気がアスファルトから噴出していた。
井上和也は、新宿副都心にある勤務先をでると、近くのビアレストランにはいった。
その店は、会社の同僚でフィアンセの長谷川あみとの夏のデートスポットだった。
カズヤは、オープンテラスの隅っこのテーブルに腰をおろし、ラウンドボーイに生ビールの大ジョッキをオーダーすると、せわしく手さげカバンから一冊の本を取りだし、読みかけのページをひろげた。
カズヤの頭の中は、二つのことで占められていた。
ひとつは、今秋に挙げる結婚式の準備のことで、今もそのことでアミと待ち合わせているのだ。もうひとつは、アミとの結婚を決めた半年ほど前から急に膨れ上がった「1億円のアパートの大家サンになる夢」であった。
一人でいるときは、この「大家サン」への思いの方が頭の中の大半を占め、結婚式の方は隅に追いやられていた。カズヤが、それほどまで「大家サンになる夢」に取りつかれたのにも、二つの理由があった。
ひとつは、結婚を契機にだれもが考える将来設計を見据えてのことだった。
コツコツ貯蓄型人間のカズヤが社会人になってから貯めた貯金は約300万円、これは遊びほうけている同僚と比べたら雲泥の差で、自分でもスゴイと思った。だが、このコツコツ型では将来、結婚して妻と子ども二人を養っていくのには、追いつかないことを知ったのである。
そこから、幼年期に植え付けられた「大家サンへのあこがれ」が現実の世界へ湧いてきたのだった。
それは、故郷の富山県で、カズヤの幼稚園児のころに植え付けられたものだった。
その頃両親の家は借家住まいで、月末になると家賃を納めに、母親がカズヤを連れて家主の家へいくのが慣わしになっていた。
カズヤは何度か家主の家へ行っているうちに、自分たちがいつも支払う側であることに、疑問が生じ、そのわけをたずねたことがあった。
「大家サンから家を借りているの、だから、いつもこうやってお金をはらいにきているのよ」その母親から返ってきて言葉に、幼心に「ボクもお金をもらう方がイイ、大家サンになりたい」気持ちが芽生えたのである。
続きは「これであなたも大家さん」で……!
詳細はこちら!↓↓
http://www.cfnets.co.jp/cfseminer/s_syousai/0130ooyasan.htm
2005年03月24日
個別相談&不動産投資講演
ここの所、個別相談の数がダントツに増えています!
かつて、当社のような「不動産コンサルタント」会社の場合、法人とか資産家の方々の資産運用や相続対策、土地有効活用などの相談ばかりでしたが、当社の講演への参加者や、私の著書を読んでいただいた方へ「無料相談会」を開催した所、毎回、満員御礼が続いています。
これが、結構、いろいろなバリエーションに富んでいて、おもしろい相談があったりします。
守秘義務があるので、ここでは内容を控えさせていただきますが「何でもっと早く、相談にこなかったの!」という内容が2割くらいあります。
「だって、不動産コンサルタントなんて知らなかったんだから、しょうがないでしょ」
確かに、そうかもしれません。
今月は、26日、来月は2日、9日を急遽、個別無料相談日にしました。
また4月2日は「上級不動産投資講座」の講演日です。
現在は、ちゃんとした不動産コンサルタントが存在します。
しまった!と後悔する前に、ぜひ、ご活用ください!
かつて、当社のような「不動産コンサルタント」会社の場合、法人とか資産家の方々の資産運用や相続対策、土地有効活用などの相談ばかりでしたが、当社の講演への参加者や、私の著書を読んでいただいた方へ「無料相談会」を開催した所、毎回、満員御礼が続いています。
これが、結構、いろいろなバリエーションに富んでいて、おもしろい相談があったりします。
守秘義務があるので、ここでは内容を控えさせていただきますが「何でもっと早く、相談にこなかったの!」という内容が2割くらいあります。
「だって、不動産コンサルタントなんて知らなかったんだから、しょうがないでしょ」
確かに、そうかもしれません。
今月は、26日、来月は2日、9日を急遽、個別無料相談日にしました。
また4月2日は「上級不動産投資講座」の講演日です。
現在は、ちゃんとした不動産コンサルタントが存在します。
しまった!と後悔する前に、ぜひ、ご活用ください!
2005年03月19日
不動産とお金の話 9
第4章 初心者向きな「投資倶楽部」
3.投資の基本はインカムゲインである
投資というと、株式投資を頭に浮かべる人が多い。
だが、基本的には、株式投資は安い時に買い、高くなったら売る、逆に高く売って安く買い戻す、すなわち売買差益を求めるもので、買った株を持ちつづけ、その配当などの利益を期待するものではない。
しかし、不動産投資の場合、投資の対象となる不動産を購入し、その不動産を長期に運用し、その運用益(賃料等の収入)を求めるもの(不動産証券化への対応ではない)、つまり、対象物件そのものから派生する直接的なインカムゲインを追求していくものである。
売値を見据えることも大事なことだが、それはリスク回避の手段であり、基本は運用益を考えて投資するというものであるから、根本的に投資という概念が、似て否なるものである。
株といえば、私も、バブル期に銀行から「資金は貸すから」と、勧められて株式投資にのめりこんだことがあった。
投資金額は200万円程度だったが、一時期には当時の手取り給料の倍近い毎月40万円から50万円の利益を得ることができた。
なにも株の知識を持たないものが、将来予測をちょっと考え、それに相応する経営方針と利益を上げている会社にさえ投資していれば、給料の倍近い金が懐に入ってきた。確かに、有頂天になって喜んだものの、「これは自分の実力じゃない」ということに気がつきだした。なぜかというと、当時の株式市場は、増減率の違いはあるものの、多かれ少なかれ全部の株が上がっていたのである。
また、株式投資にのめりこんでしまうことにより、残念ながら仕事に手抜かりが出始め、結局、バブル崩壊前に株から手を引いた。
もし、あのまま株にのめりこんだままだったら、と思うとぞっとする。
不動産投資のように、銀行から借金をしてまで株に投資していたら、現在の私はなかっただろう。
4.人間、生きて死ぬまで。人生は、ある程度、お金で集約できる!
以上、不動産投資を活用した将来設計、ライフプランのあり方、不動産とお金の関係を述べてきた。
とくに、年金不安時代の到来が確実になってきた今日、ライフプランの柱となる、不労所得をどう準備するかは切実な問題となってきた。
言うなれば、家族や子供、あるいは友人、知人から「あなたは老後の生活資金をどうやって確保するの」と、聞かれた時に、どう答えるかである。
私がセミナーやこうした出版物を通して、不動産投資が一番だと言い張っても、年金に執着する人、あるいは貯金派、株式投資派、その他、生活資金が安い海外移住派、または「なるようになるさ」と、諦め半分、突っ張って生きていく人もいるだろう。
いずれにせよ、勤労所得がまったくなくなる時がやってくる。
とかく、お金のことを話すと、イヤしい奴だと思われがちだが、現実的に考えると、命の次に大事なのはお金ではないだろうか。
私は、人生は生きて死ぬまで、どれくらい楽しんで生きられたかだと考えている。
テレビなどで、よく報じられているような前世がどうのといって嘆くことはないし、死んだ後のことまで考えて生きることもしない。
そのひとの人生のすべては生きているときのみに集約されるものと考えている。
そして、人生を楽しむために、お金が必要であることも知っている。
とりわけ、団塊世代といわれる50代中ばの自殺が目立っている。
この傾向に対して、「40代後半から50代の自殺はもともと多い。
その年代になって、本当に自分の人生や将来のことを真剣に考えるようになるから」など、社会学者たちはいろいろと分析しているが、私は中年の自殺もやはり、お金に集約できると思う。
働けなくなっても十分人生を楽しんで暮らせる生活資金が確保されていれば自殺などは決してしない、そう確信している。
その一方、生活情報センターの調べでは、50代サラリーマン男性の副業が増える傾向にあり、今や4人に1人の割合で何かしらの副業をもっているという。
その中身を、多い順位に並べると「もっと自分の小遣いがほしい」「色々な人と出会いたい」「仕事を覚えたい」「家計の補助のため」「お金を使う予定がある」「ローン等がある」と、全体として、生き甲斐作りが表立っているが、やはり「お金」が絡んでいる。
先述した内閣府調査とは異なり、老後の生活保障(資金)のため、といった切実感はうかがえないものの、某評論家が指摘していたように「退職後の仕事の確保が大きな目的」が本音ではないだろうか。
副業ができる体力があれば、「勤労所得ゼロ」を頭に思い浮かべるより、「定年後の仕事を」と考えるのフツウかもしれない。
しかし、「勤労所得ゼロ」の時は必ずやってくる。
不労所得の確保は不可欠だ。繰り返すが、日本のような自由資本主義社会では、努力しないと破綻する。
この自由資本主義社会のもとで、ずっと世界一の豊かさと繁栄を続けているアメリカに「天は自ら助くる者を助く」という諺がある。
この諺には、老後の不安を解消するには、他力本願ではなく、自ら努力と創意工夫をこらせ、ということが暗示されているのではないだろうか。
3.投資の基本はインカムゲインである
投資というと、株式投資を頭に浮かべる人が多い。
だが、基本的には、株式投資は安い時に買い、高くなったら売る、逆に高く売って安く買い戻す、すなわち売買差益を求めるもので、買った株を持ちつづけ、その配当などの利益を期待するものではない。
しかし、不動産投資の場合、投資の対象となる不動産を購入し、その不動産を長期に運用し、その運用益(賃料等の収入)を求めるもの(不動産証券化への対応ではない)、つまり、対象物件そのものから派生する直接的なインカムゲインを追求していくものである。
売値を見据えることも大事なことだが、それはリスク回避の手段であり、基本は運用益を考えて投資するというものであるから、根本的に投資という概念が、似て否なるものである。
株といえば、私も、バブル期に銀行から「資金は貸すから」と、勧められて株式投資にのめりこんだことがあった。
投資金額は200万円程度だったが、一時期には当時の手取り給料の倍近い毎月40万円から50万円の利益を得ることができた。
なにも株の知識を持たないものが、将来予測をちょっと考え、それに相応する経営方針と利益を上げている会社にさえ投資していれば、給料の倍近い金が懐に入ってきた。確かに、有頂天になって喜んだものの、「これは自分の実力じゃない」ということに気がつきだした。なぜかというと、当時の株式市場は、増減率の違いはあるものの、多かれ少なかれ全部の株が上がっていたのである。
また、株式投資にのめりこんでしまうことにより、残念ながら仕事に手抜かりが出始め、結局、バブル崩壊前に株から手を引いた。
もし、あのまま株にのめりこんだままだったら、と思うとぞっとする。
不動産投資のように、銀行から借金をしてまで株に投資していたら、現在の私はなかっただろう。
4.人間、生きて死ぬまで。人生は、ある程度、お金で集約できる!
以上、不動産投資を活用した将来設計、ライフプランのあり方、不動産とお金の関係を述べてきた。
とくに、年金不安時代の到来が確実になってきた今日、ライフプランの柱となる、不労所得をどう準備するかは切実な問題となってきた。
言うなれば、家族や子供、あるいは友人、知人から「あなたは老後の生活資金をどうやって確保するの」と、聞かれた時に、どう答えるかである。
私がセミナーやこうした出版物を通して、不動産投資が一番だと言い張っても、年金に執着する人、あるいは貯金派、株式投資派、その他、生活資金が安い海外移住派、または「なるようになるさ」と、諦め半分、突っ張って生きていく人もいるだろう。
いずれにせよ、勤労所得がまったくなくなる時がやってくる。
とかく、お金のことを話すと、イヤしい奴だと思われがちだが、現実的に考えると、命の次に大事なのはお金ではないだろうか。
私は、人生は生きて死ぬまで、どれくらい楽しんで生きられたかだと考えている。
テレビなどで、よく報じられているような前世がどうのといって嘆くことはないし、死んだ後のことまで考えて生きることもしない。
そのひとの人生のすべては生きているときのみに集約されるものと考えている。
そして、人生を楽しむために、お金が必要であることも知っている。
とりわけ、団塊世代といわれる50代中ばの自殺が目立っている。
この傾向に対して、「40代後半から50代の自殺はもともと多い。
その年代になって、本当に自分の人生や将来のことを真剣に考えるようになるから」など、社会学者たちはいろいろと分析しているが、私は中年の自殺もやはり、お金に集約できると思う。
働けなくなっても十分人生を楽しんで暮らせる生活資金が確保されていれば自殺などは決してしない、そう確信している。
その一方、生活情報センターの調べでは、50代サラリーマン男性の副業が増える傾向にあり、今や4人に1人の割合で何かしらの副業をもっているという。
その中身を、多い順位に並べると「もっと自分の小遣いがほしい」「色々な人と出会いたい」「仕事を覚えたい」「家計の補助のため」「お金を使う予定がある」「ローン等がある」と、全体として、生き甲斐作りが表立っているが、やはり「お金」が絡んでいる。
先述した内閣府調査とは異なり、老後の生活保障(資金)のため、といった切実感はうかがえないものの、某評論家が指摘していたように「退職後の仕事の確保が大きな目的」が本音ではないだろうか。
副業ができる体力があれば、「勤労所得ゼロ」を頭に思い浮かべるより、「定年後の仕事を」と考えるのフツウかもしれない。
しかし、「勤労所得ゼロ」の時は必ずやってくる。
不労所得の確保は不可欠だ。繰り返すが、日本のような自由資本主義社会では、努力しないと破綻する。
この自由資本主義社会のもとで、ずっと世界一の豊かさと繁栄を続けているアメリカに「天は自ら助くる者を助く」という諺がある。
この諺には、老後の不安を解消するには、他力本願ではなく、自ら努力と創意工夫をこらせ、ということが暗示されているのではないだろうか。