2005年11月28日
成功へのこころの科学 61

『「ひと」は、環境の中の動物であることと同時に、「ひとの人生」は周囲の人の環境でもあるのだ。』
自分一人でも悪い環境をふりまくと、連鎖的に周りもどんどん悪くなる。
悪い奴と悪い奴はつながるし、良い奴は良い奴でつながるし、環境というのは、つねに自分が作っているのである。
よく、学校などでイジメにあっている話しを聞くけれど、実は、イジメの環境をつくっているのは、イジメられている本人だったりすることがある。
会社の環境も然り、自分がつくっているという考え方の方がいい。ということは、自分の言動、あるいは努力した結果によって、自分の環境に現れてくるし、変わってくるのである。
逆に言うと、その環境が悪過ぎて自分になじまないと思ったら、別の環境に移っていったっていいのだ。
私は、以前、長年いた会社を辞めて、独立した。
何の不満もなく、急成長させてきた会社だけに未練はあった。
ただ、経営者との考え方に乖離を感じ、かつては同じ方向性で走ってきたつもりだったが、ある日、全く考え方が違かったことに気づき、突然退職した。
その後、独立した後も、ずっと観察しているが、さらに私との事業への取り組み方に乖離があることを思い知らされている。
正直、辞めてよかった!と本当に思っている。
事業は、同じ方向性のコンセプトを持った人たちが、同じ方向で走るからうまくいくものである。もちろん、会社は社長個人の所有物ではないし、社員は、奴隷ではないのである。
当社は、起業してから7社のグループ企業に成長をしたが、南青山建築工房は、社長を猪俣に譲っているし、不動産綜建研究所は池田に譲っている。
私の得意なものは、新規事業の立上げであって、経営管理は比較的、得意ではないから、どんどん実力のある人材に立場を継承させ、成功を続けている。
つまり、人は、器によって環境は変り、環境が器を作っているという事実が分れば、自分になじむ環境があることを考え、現状、自分が伸び得る環境かどうかを常に意識して行動するべきなのである。
環境は自分を変える大事な要因となっている。