2009年12月08日
資産家のあなたは、狙われている(最終回)
いよいよ、最終回!
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結果として、皆さんはどう思うのだろうか。
なぁんだ、という結果かもしれないが、実は、この手の詐欺事件で、和解金が取れたことは、正直、稀なくらいである。
つまり、詐欺に掛かれば、勝つ、あるいは勝った所で、結局、取り返しがつかないことが、殆どなのである。
本日は、会社は休日なのだが、いろいろ雑務がある。
夕方、ちょっとは、自転車でも乗ろうかとも考えている。
・・・・・。
メタボ対策!
では。
相続に付け込む、取り込み詐欺!(最終回)
裁判は、倉橋の思ったとおり、結局、和解金1500万円で決着が付いた。もちろん、本件土地の買主、抵当権を付けていた金融筋の損害賠償は、一切しないという条件付だ。
ただ、不動産の場合、これで終わりではない。詐欺であっても、売買契約書は存在し、所有権は移転されている。税務署との協議が必要である。
結局、それも、倉橋主導のもと、顧問税理士と打合せを重ね、事実関係を正確に報告し、実態的な資金の流れの納税で済ませることができた。
詐欺の入口は、ほんのちょっとした油断である。
その根底にあるのは、常識を逸脱した利益。
詐欺師はいろいろな手口を使って、ありそうな「うまい話」を作り出すプロである。特に不動産取引などは、一般人には経験がないことが多いから、騙されやすい。今回のような山田のような家庭においては、先祖代々の不動産を守ろうとする意識が、逆目になってしまうものなのである。
ちょっとした、プロの存在。いつも相談できる不動産コンサルタント。
残念ながら、山田の傍にはいなかった。
最初の詐欺の場合、道路の拡張に伴う収容による土地売買だから不動産のプロが介在すれば、まったく難しい話ではなかったし、権藤による詐欺の場合、そもそも所有権の移転を最初に行うような話であれば、契約などしないし、最初から断っている。
人の弱みにつけ込む詐欺事件は、後をたたない。
周囲から見れば、何で、こんなことに騙されるのだろうと、後から考えれば不思議な話が多いのは、先にも述べたとおり、人間の心理状態を巧みに操るマジックが掛かっているからである。
詐欺事件に巻き込まれるのは瞬間であり、それを取り戻すには、甚大な時間と労力、そして費用がかかる。
本件のような詐欺的な話は、引っかかる前に不動産のプロに電話1本すれば、事態はまったく変わるものなのである。
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