2017年01月29日
幼少時代、学生時代、社会人時代、そして熟年時代。
老後?というより、リタイアメント後の人生を考えないと。
本日は、何位?
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最近、相続対策の仕事をしていて、ふと、思うことがある。
それぞれ人生があるわけだが、幼少時代から学生時代にはいると、様々なルールが課せられ、社会人になれば、またもや新たなルールが課せられる。
そのルールの中には、道徳や倫理、そして法律というものがあり、よほどの事情でない限り、すべては道徳と倫理で解決がつく。
我々のような起業家は、多くの会社を起業し、本来は上場して仕事のリタイアを目指せばよいのだけれど、それが顧客目線で不満につながると考えると、事業の成長と拡大を図り続けることになる。
すると、番頭を育てる仕組みを考えざるを得なくなり、現在、様々な分野で番頭が育ってきている。
番頭は、番頭の意識が必要であり、前職会社では、少なからず番頭に徹していて、私自身は、会社の経営者より番頭のほうが向いているといまでも思っている。
従って、実は、番頭を育てることもできるのである。
ところが、家庭内手工業的な零細企業の場合、そうはいかない。
また、農家なども、後継者問題で荒れてしまうのは、世間の常識で農家の人は農家を継がなければならないという社会のルールが、その家庭を不幸に巻き込んだりする。
これは、すべての零細企業に言えることだが、番頭を育てて成長させる仕組みを作れないと、常に会社は危機的な状況に陥ることになる。
また、番頭ができない人に会社を任せることも、非常に難しいことが分かった。
かつて、当社でも番頭が務まらない人をマネジメントの場に置いたことがあったが、やはり口先だけで仕事は動かず、断腸の思いで解雇したが、やはり結果として正しい選択だった。
あのまま彼らが当社にいたら、現在のような会社には成長できなかったと思う。
番頭、ちょっと古い考え方のようだが、私は理にかなっていると考えている。
落語の世界でも出てくるが、若旦那というのが遊び人、その仕事を支えるのが番頭であって、大旦那がなくなったところで、ちゃんとした番頭のいるところは店がつぶれることはない。
常に、番頭は、その店の看板を背負って商売をしていて、その大店(おおだな)を次の世代に継承させる。
だから明治の前の時代には、大財閥や豪農家が存在したのであって、第二次世界大戦以降、GHQによって解体された日本の文化は、資本主義経済という名の足かせ文化によって、弱体化されてしまったのである。
話は、それたが、社会人の時代の次の世代である。
かくして、零細企業、零細農家、その他、零細な会社や個人の場合、実は、この番頭制度が確立されていないことによって、リタイヤ後の熟年時代を迎えることができない。
リタイヤ後に安定収入を得たいと思う人が不動産投資をする場合は「投資」の範囲だから正解なのだが、リタイア後にアパート経営、大家になりたいと思って、自らの労働の対価を得ようと自分で何でもしようとする人がいるが、そもそも、そんなことって、夫婦円満でいられるのかどうか。
老後というか、リタイア後の熟年時代をどう過ごすかというのは、少なからず計画を立てて実行する必要がある。
多分、ひとはせいぜい90歳くらいまでと考えると、少しはご褒美のような時間も必要だ。
経営者として、会社にしがみつくつもりもないし、投資家として生きているから、賃貸の現場は会社に任せている。
とくに零細賃貸業、いわゆる大家は、やはり番頭を雇うわけにもいかないから、優秀な番頭的な立場の人を雇う必要がある。
そう考えると、当社のような立場では、優秀な番頭が集約されているのだから、コンサルティング付きの番頭を管理者としておくことをお勧めする。
特に、事業継承や相続対策ともなれば、包括的な技術が必要となるのである。
素人は、所詮、その範囲でしか判断できない。
世の中に、さほど、プロは存在しない。
そういう意味では、我々の価値は、まだまだ向上する一方だと考えている。
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